かさはらです。こんばんは。
 
遅くなりましたが、アイアンマン・ジャパンのレポートをお送りします。
長くなってしまいましたが、それなりにボリュームのあるツアーでしたので。
よろしくお願いします。
 
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来年以降、初ジャパンに挑戦しようという方もいらっしゃるでしょうから、参
考のために、私たちがレースウィークに何をしていたか、時系列で書いてみま
した。時刻はいい加減な(誤差1時間程度)ものもあります。
丹羽さんのタフさをご堪能あれ。
 
6/14() 日常から非日常への緩衝日。
◇10:00 仕事
◇12:30 編集者との約束があったので、ランチを食べながら打合せ。
◇14:00 仕事を早めに切り上げる。家に帰って荷物の最終確認。
◇20:45 定刻より40分遅れでスカイマーク(羽田福岡)発。
◇22:10 福岡着。市営地下鉄で博多へ。
◇23:00 博多埠頭フェリーターミナル着。
◇23:30 五島福江行きフェリー「太古」発。
 太古はトライアスリートでいっぱい。2等船室のフロアでは何組かの宴会が
始まっている。そういう輪に加わるのが得意ではないし、好きでもないので、
自分のベッドに行き、乗船前に買ったサンドイッチの夕食。それから、PCを出
して少々原稿書き。
 韓国と日本のトライアスリートが、片言の英語で話している。やたら声がで
かい。うるさい。
 
◇25:00 就寝。
 
6/15() レース前々日。まだまだのんびり気分。
◇ 6:00 起床。
 強い雨が甲板を打ち付けている。
◇ 9:10 フェリー福江着。
 ほどなく、丹羽さんがレンタカーで迎えにきてくれた。丁度、宮塚さん、今
泉さん師弟が通りかかり、いっしょに選手登録会場の福江文化会館へ。
◇ 9:20 福江文化会館着。ただし、選手登録は10:00からというが判明。
 40分待つの何だかなぁということで、丹羽さんが、コースを案内してくれる
ことに。
 バイクコースは後で行くだろうからということで、ランコースをクルマで一
回り。ここの上り坂は長いからとばしちゃダメとか、丹羽さんが熱心にレクチ
ャーしてくれる。ただ、ブケヤシキとかウマセンババとか言われても覚えられ
ない。そもそも、上り坂で飛ばすような余力が残っているとは思えないし、ペ
タペタ走るだけっす。
◇10:15 再び福江文化会館着。選手登録またもできず。
 ランコースを1周して福江に戻り、再び登録会場へ。しかし、登録開始は13:00
からだという。入り口の看板を見ると、さっき「10:00〜」になっているとこ
ろに紙が貼り付けられて「13:00〜」になっている。ダマサレタ。いったん、5
日間お世話になる富江のコテージへ向かう。
◇10:40 富江さんさんビーチキャンプ村到着。
 バイクを管理人室で受け取る。
◇12:30 庄子さん、伊藤さんと合流。
 悪天候で福江空港に着陸できるのか心配だったが、庄子さん、伊藤さんの飛
行機が無事到着。福江で合流。いっしょに、松丸さんが福江でお世話になって
いる家(お名前を失念)にご挨拶に向かう。狙ったように(確信犯)お昼時だった
ので、チャンポンをいただく。初対面でご馳走になる理由はないのだが、庄子
さん曰く「これが島の人のホスピタリティ」。なるほど、ホスピタリティとい
う言葉がしっくりくる。うちの実家あたりでもそうだが、田舎では、客人のも
てなしは厚い。
◇13:30 選手登録
 13:00を回ったので登録会場へ。無事登録完了。手首にブルーのテープを巻
かれる。これがカーボパーティその他、いろいろな会場のパス代わりだという。
◇14:00 バイクコースの下見へ
 会場でいっしょになった西山さん(エイジ2位でハワイゲットしたスゴイ人)
5人でバイクコースの下見へ。聞いていたとおり、ほとんどフラットなとこ
ろはないタフなコース。事前にたっぷり脅されていたので、ビビリはしないが
憂鬱に。このコース2周するのか。
 バイクコースの下見の途中で、景勝地「大瀬崎」に寄ったり、荒川温泉で一
風呂浴びたりとちょっとした観光気分も。
◇17:40 カーボパーティ
 いったんコテージへ行くも、のんびりする間もなく、カーボパーティ会場の
五島市中央公園体育館へ。18:00開始だが、少し前に開場。カーボパーティと
いうとスパゲティをイメージしていたが、安っぽいプラスティックのトレイに
入れられた、揚げ物や豚丼など、たんぱく質と脂肪ばっかりのメニュー。セレ
モニーが中々始まらない。食べるものは食べたので、地元のブラスバンドの演
奏が始まったところで、丹羽さん以外は会場を後にしてコテージへ。丹羽さん
Mixi仲間とバドミントンをするという。ハワイ常連はレース前も余裕が違う。
◇19:30 コテージ着
 コテージについた後は何をするでもなく、荷物を広げて忘れ物がないかチェ
ックをする程度。手持ち無沙汰なので布団に入るも、メールを読んだり。丹羽
さんは23:00ごろ戻ってきた。
◇23:30 就寝
 
6/16() レース前日。曇り時々雨。明日の天気を気にしつつ。
◇ 4:00 丹羽さんが活動開始。
 昨夜は24:00ごろ寝たみたいだったけど、さすが丹羽さん、寝起きがいい。
「笠原くんバイクの組み立てでもしたら」と言われるが、「6時過ぎからにし
ます」と二度寝。
◇ 7:00 バイクの組み立て。
 バイクケースに収めるときは悪戦苦闘し、結局フロントフォークまで外すハ
メになり、90分もかかった。組み立ては要領が分かっているので比較的スムー
ズに。バイクの組み立ての後、庄子さんと試走。バイクコース最初の10kmほど
(往復20km)を走る。
◇10:00 バーベキュー準備
 コテージに人が段々と集まり始める。丹羽さんのMixi仲間のバーベキュー。
準備をする人たちをよそに、自分は、トランジションに置くランバッグとバイ
クバッグのパッキングをする。ランバッグは預託するとバイクラントランジ
ションの中央公園まで運ばれてしまう。忘れ物があったら当日どうすることも
できないので慎重に。パワージェル4本分をジェルフラスクに移し、ウェスト
ポーチに収めてランバッグに入れた。バイクジャージのまま走るつもりだが、
念のためTシャツも入れた。
◇11:00 バーベキュー開始
 会費2,000円を払って、自分もお呼ばれする。五島牛をたらふく食べた。う
まい。レース前日だし、炭水化物中心の食事にするべきだが、五島に着てから、
肉ばかり食べている。バーベキューのメンバーはバラエティに富む。エイジ優
勝を狙う人から、去年タイムオーバーでリタイヤの憂き目にあった人、我々の
ように初アイアンマンの人。地元民で明日はエイドでボランティアの人。
◇14:45 バイクの預託
 バイクの預託は15:00までなので、バーベキューは完全にお開きというわけ
ではなかったが、預託会場へ。スイムスタートかつスイムバイクトランジシ
ョン地点にあるこのコテージは至極便利。無事バイクとヘルメットのチェック
をパスし、アイアンマンのシールを貼ってもらって預託完了。
◇16:00 試泳
 夕方、庄子さんとスイムコースの試泳。波はない。水温は2223℃はありそ
うだ。3.8km1周の佐渡に比べれば、1.9km2周のジャパンは、随分とブイが
近く見える。大きな3角ブイ2つ分を往復したので、800mほど泳いだことになる。
たった数100mでも庄子さんにみるみる置いていかれる。泳力の差を感じるが、
まぁ、狙っているタイムが違うので。
◇18:00 入浴&夕食
 丹羽さんはどこかへ出かけてしまったので、3人で近くの温泉(たっしゃかラ
ンド)に行く。夕食は、富江のスーパーで買ってきた刺身と練り物の天ぷら。
どれも安くてうまい。またもやタンパク質ばかり。
 夕食後はレース用のもろもろの準備。バイク用にパワージェル入りフラスク
2本用意。それから、パワーバー2本分を一口大に切ってラップに包む。
◇22:00 就寝
 22:00過ぎに丹羽さんが戻ってきたが、自分は布団に入ったまま。庄子さん
との会話をぼんやり聞いていた。
 一度寝入ったが、23:30ごろ目が覚めて、1:30ごろまで眠れず。レースの前
日に眠れないのは初めて。
 
6/17() 緊張のレース当日
◇ 4:30 起床&朝食
 ごはんをおかわりして、がっつり食べる。後悔することになるとも知らずに。
◇ 5:00 ボディーナンバリング
 レース当日のナンバリングは5:00から。ジャージのまま行ってしまったので、
ズボンを下ろしてトランクス姿でナンバーを書いてもらうハメに。かっちょワ
ル。
 バイクのスペシャルニーズバッグを預ける(ランのスペシャルニーズは用意
しなかった)。バイクバッグを自分のナンバーのついたフックにかける。そし
て、バイクのタイヤに空気を入れ、BentoBoxにパワーバーや練り梅のチューブ
などを収めた。
◇ 6:30 スイムチェック
 一度コテージに帰って軽くストレッチ。そして、ウェットスーツを着る。ゴ
ール後に着るものをプレスイムバッグに入れて、スタート地点で預ける。スイ
ムチェックを済ませ、軽く泳ぐ。ベタ凪。水温は22℃くらいか。ベストコンデ
ィションだ。
◇ 7:02 スイムスタート
 フローティングスタートなので、6:50ごろスタートライン移動するためにプ
ロからワーっと泳ぎだす。後方の集団に加わり、立ち泳ぎしながら待つ。
 6:58、プロがスタート。定刻をやや遅れて、エイジもスタート。全くバトル
はないと思っていたが、結構手がぶつかったり、乗られたり。ゴーグルを飛ば
されるのだけは勘弁なので、それだけに注意しながら、それなりにバトルに加
わる。500mも泳ぐとバトルも収まる。
 1km過ぎで気持ち悪くなって、プチゲロしてしまう。朝ご飯をもう少し控え
めにしておけばよかった。ちなみに、口の中酸っぱい状態で、うがいもできず
我慢するのは、メッチャつらいです。
 1周終えてビーチに上がった時点で40分ほど。想像より随分と速いと思った
が、1周目はフローティングスタートで距離が短いから。水分を補給して2周目
へ。目の前に伊藤さん発見。佐渡に続いて、伊藤さんとはスイムのタイムがほ
ぼ同じだ。
 自分はオープンウォーターだと、左へ左へと曲がってしまう癖がある。かと
いって頻繁にヘッドアップすると体力を消耗するので、できるだけ同じペース
で泳ぐ人を見つけて、くっついて泳ぐようにする。2周目も2/3ほど泳いだあた
りで、周りに人が少なくなった。そこで、右側のブイをつないでいるロープを
目印に泳ぐ。フィニッシュも近づいてきたころ、マーシャルからメガホンで
「左、左」と言われる。えっと思い、ヘッドアップすると、フィニッシュは直
進なのに、ロープを伝ってきたので、もう1周回するような右寄りのコースを
泳いでしまっていた。どうりで周りに人がいないわけだ。50mやそこらはロス
したろう。あわててフィニッシュゲートの方へ。結局、スイムラップは1:28
佐渡より悪かったが、想定内のタイム。
◇ 8:30 バイクトランジション
 テントでバイクウェアに着替える。ウェットスーツの下にバイクショーツは
履いていたので、心拍計のトランスミッター、ジャージ、ソックス、サングラ
スとヘルメットを身に着ける。小走りでバイクラックへ。バイクのところへ来
たときに、マーシャルから「ゼッケンナンバー」と言われる。しまった、ゼッ
ケンベルトを付け忘れた。駆け戻って、ボランティアスタッフに「547のバイ
クバッグください」と。バイクバッグはゴール地点へ運ぶために、集められて
いる。バッグの山の中からスタッフが探し出してくれるまで待ち、あわててゼ
ッケンベルトをつける。23分のロスというところか。
◇ 8:37 バイクスタート
 バイクはほとんど練習できていないから、飛ばしたら確実につぶれる。平地
でも30km/hアベレージくらいに抑える。上りもダンシングしたりせず、軽いギ
ヤでクルクル回して上る。それでも、疲労はどんどん蓄積していく。暑くて、
眠くて、何度も意識が遠のきそうになる。
 70km過ぎのスペシャルエイドで、スペシャルニーズを受け取る。一口アンパ
3個とウィダー。アンパン1個をほおばり、残りはジャージのポケットに。そ
して、伊藤さんからもらった鎮痛剤(ポルタレン)1錠を飲む。佐渡では後半、
尿道あたりが痛くて痛くて、途中からDHポジションが取れなくなった。しかし、
サドルを穴あきに換えたお陰か、鎮痛剤の効果か、ともかく最後まで大丈夫だ
った。
 途中から回転数を100rpm以上に上げると、左足の付け根あたりがピクピク痙
攣するような違和感があって気になって仕方がなかったが、最後まで痛みに変
わることはなかったので助かった。後半は、伸びをしたり、逆回しに漕いだり、
緩い下り坂でも足を止めたりして、何とか騙し騙し180kmを走りきった。バイ
クラップ7:05。佐渡と同程度を想定していたので、予想より少しだけ良かった。
◇15:37 ランスタート
 ランは、入りの1km5'30"で走ることができた。これならサブ4ペースでい
けるぞと思ったが、5kmも走らないうちに失速。上り坂では早くも歩いてしま
う。オフシーズンはランニングは結構やったので、ランに入るのが待ち遠しか
ったのだが、バイクで足を使い切ってしまったようだ。心拍数は130bpm程度。
全く苦しくない。でも、ペースを上げることができない。結局、キロ7分ペー
ス程度でしか走ることができなかった。しかも、上り坂ではくじけて、ところ
どころで歩いた。
 ランは鬼岳の周りを2周するコース。2周目に入ってすぐ投光機に灯が入る。
沿道の応援も皆、家に引っ込んでしまい、寂しい暗い道をとぼとぼと走る。ほ
1kmごとにあるエイドだけを楽しみに走った。
 前半は、暑くてエイドに寄るたびにバケツや柄杓で頭から水をかけてもらっ
ていた。それでお腹を冷やしてしまったのか、後半は4回もトイレに行くハメ
に。トイレだけで15分はロスしている。
◇20:48 フィニッシュ
 結局、トータル13:48というタイムでフィニッシュ。アイアンマンになれた
喜びと、目標タイムに全然届かなかったくやしさ、合い半ば。
 伊藤さんに白状しなければ。伊藤さんはスイム5kmしか練習していないと言
っていたが、自分は、今年に入ってバイクは実走200kmしか乗っていない。ロ
ーラー台は週2回くらいやっていたが、実走は数回だけ。ロングライドは江戸
川を100km走った一度だけ。
 こんな体たらくだから、バイクで7時間を超えるペースでもいっぱいいっぱ
い。セーブしていたの最初だけで、後は、180kmを精一杯漕いだ結果。ランで
足が残っていないのも止む無し。オフシーズンは、ランニング一本だったの
で、ランには少しだけ自信があったのだけれど、結局、佐渡と大して変わら
ない、5時間を超えるタイム。
 伊藤さんも自分の30分後くらいにフィニッシュし、全員が完走できてほっ
とする。制限時間15時間ギリギリ、最終ランナーがフィニッシュするまで、
フィニッシュゲート前は大盛り上がり。
◇22:30 夕食
 晩御飯を居酒屋兼食堂みたいな店で食べる。半年振りのお酒(ビール中ジョ
ッキ1杯だけ)が効いたのか、席を立ったときに立ちくらみのようになって、倒
れてしまった。椅子にぶつけて唇を切った。店の座敷で少し休んでから、コテ
ージまで、クルマの後部座席で横になって戻った。皆さんにご心配、ご迷惑を
お掛けしてすみません。
◇24:30 就寝
 
6/18(レース翌日。心地よい怠惰を楽しんだ日。
◇ 7:00 起床
 左足の親指の爪が死んでいる。歩くと痛い。それ以外は、脚全体が鈍い筋肉
痛があるだけ。
◇ 7:30 洗濯
◇ 9:30 バイク引取り
 完走証とリザルトを福江文化会館で受け取り、その足で中央公園体育館へ。
バイクとバイクギアの入っているランバッグを引き取る。
◇12:00 昼食
 富江の魚屋で下ろしてもらった魚、すり身の揚げ物でお昼ご飯。
◇14:00 バイクの梱包など
 もう明日は釣りだけってな感じに。
◇17:00 アワードパーティ
 カーボパーティと同じメニュー。
 女子優勝今泉さんのスピーチは、内容も話し方も全然いけてないが、涙で声
が詰まって話せなくなったりで、達成感や安堵感が伝わってきて、もらい涙し
そうになる。スピーチ上手だという五島市長の方は、自分には響かず。選挙演
説のような訴えかけ調のスピーチは苦手だ。
◇22:00 就寝
 
6/19(実はこっちがメイン? 釣り人になった日。
◇ 5:00 起床
 5:20にはコテージを出て、荒川漁港へ。
◇ 6:00 釣り開始
 自分自身、船釣りは始めてだったが、ヒトナミの釣果でほっとする。海釣り
には興味がないので(フライフィッシングはやりたいと思うことがあるが)、釣
った魚の名前とかも、もう覚えていない(^^;
◇11:00 釣り終了
 早めに切り上げて、みやこ旅館で一風呂いただく。
◇12:30 昼食
 いっしょに釣りに行ったおばあちゃんの家で、釣った魚を調理。おいしくい
ただく。
◇15:00 片付け
 コテージに戻って撤収準備。バイクを発送。
◇16:40 コテージをチェックアウト
 福江でレンタカーを返して、空港まで送ってもらう。
◇18:00 福江空港
 フェリーターミナルの店が軒並み閉まっていたので、空港でおみやげを買う。
松丸プロを始め、多くの人に見送っていただいて恐縮。
 18:55発の飛行機で福岡へ。初めてプロペラ機に乗った。ポンバルディア機
はちょっと怖かった。
◇19:40 福岡空港
 福岡空港でとんこつラーメンの夕食。福岡羽田の飛行機はバラバラなので、
庄子さん、伊藤さんとお別れ。丹羽さんと自分は21:10発のスカイマーク。
◇22:50 羽田着
 モノレールで浜松町に向かうと、ライトアップされた東京タワーが正面に。
ああ、帰ってきたなとほっとする。日付が変わるころに帰宅。奥さんはいつも
と全く変わらず、素っ気なく「おかえり」。お土産にも興味はなさそうだ。す
っかり日常に戻ったなと実感。
 
 (|) カさはらのりお
 (|)  no@kasas.org