2006年 7月 皆生トライアスロン報告    Dr.楠野

トライアスロンカード
この大会の最大のスポンサーは、山陰地方の信販会社。「皆生トライアスロンカード」で支払うと、0.5%が大会に納入される。この1年間、毎日このカードを使った。小生のゴールコメントは「皆生トライアスロンカード、毎日使っています」。ゴールアナウンスの中岡さん。読んで下さいね。この大会も財政難と聞く。

名物
温泉とアンダーパス、2箇所の歩道橋、信号待ち。警察が斜め横断を認めてくれない交差点は、地下のアンダーパスを、バイクを押して歩く。歩道橋は2回渡る。脚が吊りそうだ。バイクで3回、米子の中心街を通過するランでは、20回くらい信号待ちにひっかかった。もちろんロスタイムは引いてくれない。
今年、バイクの制限時間が30分短くなった。年々、交通事情が厳しくなる。開催が危ぶまれていると聞く。

けが
大会前に立ちごけして、左手を痛めてしまった。ハンドルを握ると、とにかく痛い。フォームが悪くなり、バイクで苦戦するだろう。20キロ地点で、早くも腰が痛くなった。けがを抱えてのレースも、早々と腰痛に見舞われるのも、初めてだ。

記念碑
皆生海岸に向かって、記念碑が建っている。この地で、トライアスロンが発祥したことを記念している。昭和56年の第1回大会に出場した53名全員の名が、刻まれている。彼らは、何を思い、この海を泳ぎ始めたのだろうか。トライアスロンは、この海で始まったのだ。

中途半端
昨年のツールドおきなわの成績で、ロードレーサーとして走れないかと、真剣に考えるようになった。ランニングの練習を手抜きするようになった。でも、ランに自信がないと、バイクで飛ばせないのが、この競技だ。中途半端な者に、トライアスロンの神様はお怒りだ。

遠くの友
オフィシャルツアーに単身で申し込み、遠方の大会に出るのが好きだ。少しずつ、遠方の知り合いが増えている。彼らは例外なく、かなりの実力者だ。小生の各大会の成績も、遠くの友にチェックされている。大阪府吹田市の久○さん。3年前のオロロンライントライアスロンの前後4日間、寝起きを共にした。皆生と宮古島で毎年お会いする。「アイアンマン、全然あかんかったやないか」。レース前から、がっくり。
遠くから応援されているのだ。今回も温泉宿の相部屋のお蔭で、遠くの友が増えた。

待っている人
「トライアスロンは待っている人がいるから、劇的になる」と、第1回大会優勝の高石ともやが言った。この言葉を聴いてから、必ず最終走者を出迎えるようになった。同じ宿の○木さんも、仲間と最終走者を待っている。彼は速い。が、アイアンマンジャパンでは、仲間とランコースを共に走り、制限時間10分前にゴールしたという。2時間半くらい待っただろうか。尾坂さんが帰ってきた。制限時間2分前だ。長かったけど、待っていてよかった。
遠回りをして、トライアスロンの碑に完走を報告してから、宿に帰った。真っ暗な梅雨の夜空だ。

10回目
ロングタイプ10回目の完走だ。大崩れしたこともなく、歩いたこともない。調子悪かった大会や、トラブルに見舞われたレースの方が、思い出深い。トライアスロンは、自己満足に過ぎないと思っていた。最近、遠くで応援してくれている人がいることを知った。彼らのために、レースに出ているのかも知れない。

温泉と伯耆富士
今度来るときは、皆生温泉を起点に、大山山麓をサイクリングしよう。大山にも登ろう。皆生大会は、温泉組合の若手経営者が、この地に活気を取り戻そうと始めたのだ。トライアスロンの原型を感じさせる皆生大会が、どこよりも好きだ。いつまでも続いて欲しい


陽炎(かげろう)
ランは皆生温泉から米子市中心部を経て、境港市往復。工場外、空港沿いの直線道路、殆ど家の建っていないニュータウンの中などを走る。直射日光が照りつけ暑い。ランナーのかぶり水で水蒸気が立ち上っている。全てのエードステイションで氷水を受け取るが、だんだん体温が上っているようだ。気が遠くなり、目の前に陽炎が立ち上った。・・・これは去年の25回大会のこと。今年は梅雨が明けずに、大雨だ。


バイク上で大雨に見舞われた。視界0だ。ゴーグルをはずそうとしたが、目に雨が入り、痛くてできない。米子市周辺で行われる皆生大会は、バイクコースが狭く、コーナーが多い。落車注意だ。直前の選手が右コーナーで転んだ。やっとの思いで回避できた。こんなことが2度あった。バイクで、あまり頑張ってはいけない。まだ先は長い。フルマラソンが残っている。

タイミングを読む
視力は両眼とも1.5だ。ランでは、視力がものを言う。信号待ちのロスを少なく出来るからだ。いったい何箇所あるかもわからない、多数の交差点。信号が赤ならば、基本的にはストップ。小さな交差点で、車が来ない場合には、赤でも指導員がゴーサインを出してくれる場合がある。遠くから、次の信号の気配を伺い、スピードを速めるか、減速するか、読む。タイミングの読みが、タイムを左右する。皆生にしかない、ある種の技だ。

山陰の食
魚が少ない季節だ。西瓜、梨もまだ早い。松葉蟹は冬だ。帰り際に、米子駅の中で、出雲蕎麦を食べた。真っ黒な蕎麦だ。次はもう少し、違う季節に来よう。