06‘サロマ100kmウルトラマラソン 2006.6 三竹
午後1時半起床(!)3時にゴール地点から出発するスタート地点行きの大会バスに乗るために、2時前には宿を出なければならないのだ。100`もあるとスタートとゴール地点が離れているので大変だ。荷物を詰めて、レンタカーでゴール地点までの真っ暗な道をドライブする。
スタート地点には4:00に到着。まずトイレ直行。早く行かないと長蛇の列になりスタートに間に合わなくなる。ウルトラの一日はせわしないのである。
着替えてテーピング、そしてちょっとだけストレッチ。荷物とスペシャルドリンクを預けたらもう5:00、出発だ。気温が11度と寒いので穴を開けたゴミ袋を着る。永井さんとは体育館で別れた。どのみちコースに入れば頼れるのは自分だけだ。
スタートは普通のマラソンと同じだが、ペースが遅い分バラけるのに時間がかかる。20K位までは密集した状態で走らなければならない。寒くて2回もトイレによる。そのうち集団はバラけはじめる。竜宮台で折り返しここから戦闘開始ゴミ袋を引きちぎる。ペースをあげると右のハムストリングスが攣りそうだ。まだ序盤なのに、と焦る。4mの逆風が吹いているので、フォームのきれいな背の高い選手を見つけすかさず風除けに使う(1135番)。牧場脇の単調な道。地平線までランナーのアリのような列が続く道を淡々と進む。35kを過ぎそろそろガタが出始める。懲りずにまたオーバーペースだ。キロ6分を維持できなくなる。2時間尾行した1135番はいつの間にか行ってしまった。起伏も始まり、ペースが乱れはじめる。40k通過時点で4時間5分、そして42k通過。いよいよここからウルトラの世界、何が起こるかわからないと気を引き締める。55kの緑館エイドまで10キロ強をキロ約7分強で粘る。1時間半後、緑館にやっとたどりついた。ここは去年コーラを飲み、今年も楽しみだった。自販機にお金を入れようとしたら(注:エイドにはコーラはない)、投入口にガムテープが張ってある。今年はコーラ抜き。がっくり。レストで小型おにぎりを5個、ゼリー1個、レモン2切れ、梅干少々とBORN一個を水とともに流し込む。椅子に座って休むと、足が化石のように固まってしまうので今年は立ったまま食べる。ここで食っておかないとあとでハンガーノックが怖い。ウエストポーチに後半用の補給食を補充してすぐ出発。このあたりは山道。足に来ているせいか普段は気にならない道路のわずかな傾斜や波がやけに足にこたえる。そのうち足首も痛み出した。
60k、上岡龍太郎が昔「魔女の森」と名づけたポイントを通過。今度は急に眠気が襲ってきて朦朧となる。低血糖か熱射病か、思考回路が低下して考えがまとまらない。しっかりせねばと腕をつねりながら走る。この辺からが実力の差で、足取りの確かなベテランや女性に面白いように抜かれはじめる。キロ8分。やる気がなくなり止めたくなる。ここが一番きつかった。
65kでスペシャルドリンクを採って、パワージェルと共に一気呑み。中身は「眠眠打破」2本、アミノバイタルプロ、3ACTION、レモン汁、塩、コーラその他を仕込んでおいた劇薬だ。これが効いた。飲んで暫く走っていたらスッキリ覚醒した。助かった。どうも低血糖だったようだ。気をとりなおし湖沿いの国道を行く。
74k、午後2時、9時間経過。いつも楽しみにしている御汁粉エイドだ。ことしもありがたく御汁粉2杯、そうめん1杯、アンパンをいただく。仕上げに胃薬をスポーツドリンクで流し込み、再び出発。
75kから80kは去年一番苦しかったポイントだが今年はまだ走れる。でもペースはガタ落ちでもはやキロ7分を維持することすら難しくなっている。隣のランナーと「おしるこ旨かったすねえ」とかどうでもいい話しをして気を紛らわす。
80k、9時間40分、ワッカ原生花園最後の難関だ。ゴール方向が入り口から見えるのにここから逆方向に10キロ進んで帰ってこなければならない。しかしタイムは余裕があるのでこの時点で完走を確信。残り手賀沼1周分いつもなら2時間コースだが、さすがに80k走った後ではきつい。どこが痛いか忘れたが、足が前に出て行かない。キロ7分で走れれば11時間台だ。あくまでも走れればの話。タフそうな1215番の選手をロックオン、着きイチでぶらさがる。88キロ地点の折り返し。とたんに風が変わり急にきつくなる。1215番ともどもペースが落ちて11時間台が難しくなる。93`、歩いてくる永井さんとすれ違う。時間からみて80k関門をギリギリ突破した感じで、かなり消耗している様子だが目線は前をしっかり見ていたので安心する。「13時間ギリギリでゴールするから」といいながらすれ違っていった。
97k、ワッカ通過。この時点で11時間50分と11時間台の夢は破れる。悔しいが気をとりなおしてゴールまでウイニングランだ。声援が大きくなり今年も走りきったことを実感する。ゴール12時間10分。長い一日が終わった。
それから40分後、永井姫もやってきた。制限時間10分前だ。聞けば70kあたりから関門に追われてエキサイティングな展開だったらしい。でもしっかりおしるこは食べてきたそうだ。ゴールしても相変わらず元気でピンピンしている。すごい。
順位はまだ分からないが、ウルトラマラソンは自己満足の世界、順位はさほど気にならない。もう少し頑張れたかな、と思いつつ、今年はエイド以外は歩かない目標を通せたし、まあ、いいか。一日いっぱい走って食べて活きていることを実感。仕上げに永井さんとホタテうどんを食べて会場をあとにしたのでした。